生き方

カタチとイノチ【シュタイナーの人生論】瞑想・在り方・バランス

あなたは、人生について、この先の未来について、思い悩むことはありませんか?

そんなとき、何を指針に考えていきますか?

僕は、昔から語り継がれている聖典には、人間が歪めて解釈しなければ真理があり、生きていく上での指針というかヒントになるようなものがあると思っています。聖典というのは、聖書だったり、仏典だったり、コーランだったりです。

他にも、バガヴアッド・ギーター、論語、荘子など、そして、シュタイナーも。

今回、凄く久しぶりにシュタイナーの本を真剣に読みたくなって、高橋巖先生の講演集であるシュタイナーの人生論を購入しました。

7つの主題のうちのまだ最初の一つ目を読んだだけですが、すごく良かったので纏めておきたいと思い、この記事を書き始めました。

カタチとイノチ【シュタイナーの人生論】瞑想・在り方・バランス

シュタイナーの瞑想の方法

瞑想とは

  • 瞑想は、この世に生きながらこの世に向き合うのではなくて、眠っているときと似ているような、いったん環境から切り離された状態になること。
  • 物質世界のこの世に生きているだけで十分だという立場ならば、メディテーションは必要ない。
  • でもそれですと、私たちのイノチは肉体に依存することになり、寿命というものに従って、せいぜい百年前後のイノチが終わると、存在がゼロに戻る、ということになる。
  • 私たちがこの世で物質の世界とだけ結びついて生きているのではなく、何かそれとは全然別な世界とも結びついて生きている、という立場だとメディテーションが問題になってくる。
  • メディテーションの世界とは、日常のわれわれの生活感覚、生活体験と、言ってみれば真逆の立場に一度自分を置いてみる、という在りようにも通じる。

瞑想の第1段階(準備段階)

  • いつも当然のように考えている概念を一つ取り出し言葉にする。
  •  ex) 喜び、憧れ、希望……

  • その概念を自分の中で生かす。
  •  ex) 「希望」という言葉を取り上げると、その希望という言葉が自分の中で生きるようにイメージする。

  • 普通の概念的な把握ではなく、自分の中に希望という言葉をイノチのあるものにする。
  • 自分の中で希望という言葉が生き始めるにはどうイメージすればいいのか。
  •  ex) 希望という言葉に自分の意識を集中させると、自分の内面の空間が今より明るく感じられるとか、あるいは自分の未来に誘いかけのようなものを感じるとか、自分の過去から未来へ向けて生命のエネルギーが送られてくるとか、はっきりとはしないけど、何らかの意味で、自分の中に希望という言葉が生き始めるとようにする。

瞑想の第2段階(準備段階)

  • その瞑想が自分の個人的な希望をイメージしているだけではなくて、他の人にも希望という概念が生きているはずだから、自分のそのイメージ(希望という言葉に含まれているイノチのエネルギーを自分だけのものにしないで、他の人と共有しようとする。
  • 言ってみれば、自分の魂を他の人の魂とひとつに溶けああせる。
  • さらに、いろいろな人の思いを、自分の思いのように受け取るイメージを持つ。
  • 自分よりも他の人のほうが優れている、という実感にまで至る。
  •  自分を高みにおくと他の人は低く見えますが、ここではその反対の体験をする。

瞑想の第3段階(本来の課題)

  • 矛盾したありえない状況を一つ選んで、その状況に意識を集中させる。
  •  ex) 「光の海」光の波立つイノチの海みたいな感じ。

  • 例えば、光は水ではありませんから、光の海と言われても、イメージのしようがありません。
  • イメージしようのない、光と液体とを一つにするような矛盾したイメージに意識を集中させると、自意識、自己意識が否定されるというか、自分の居場所が見いだせなくなって、自分を忘れて、ひたすら矛盾した、あり得ないイメジネーションに集中することになる。
  • エーテル体を肉体から切り離して自由にする。
  • 心を空にしてひたすら待つ=帰依の状態。自分の内面に帰依する。

人間と神様との違い

  • 神様と人間との違いがどこにあるのかというと、神様は取り巻いてくれている。
  • 人間は取り巻かれて生きている。
  •  ex) 空気に取り巻かれなければ生きていけない。

  • 神様は被造物を取り巻いて生きているので、神様にはカタチがない。
  • カタチのない神様にカタチを与えたい、という願望は昔からある。
  •  ex) バガヴァッド・ギーターの第11章のテーマ

  • 人間の中で一番神に近いのは愛の働き。
  • 愛情は相手を包もうとする神様の在りよう。
  • 取り巻いて自分を無にして相手のために尽くす。そういう状態が神様の状態。

本来の会話のあり方

  • 本来人間の在りようは、相手と自分との違いを確認することではなく、自分が相手になりきること、それが人間の関係の究極のあり方。
  • 相手の語ることを自分が語っているように聴く。自分の言葉を相手が語っているように語る。それが本来の会話の在り方。
  • 相手の言っていることを自分とは違うな、と思って聴いているのでは、まだ会話になっていない。自分の言葉のように聴く。
  • 考え方に違いがあるとき、相手と自分とに違った考え方があるときは、自分の考え方をいったん捨てて、相手の考え方を受け止める。そうでないと、本当の人間関係が見えてこない。

孤独からの解放

  • 現代の人間にとって特別重要なのは、対極の間に均衡を求める努力。
  • 一方の極は頭の上を通り越して行こうとする。夢想家、空想家、妄想家にしようとするもの、不確かで無限的なものへの、不確かで神秘的な衝動、あるいは汎神論的、有神論的な傾向。
  • 他方の極は、冷静で無味乾燥であること。俗物根性、小市民根性という極でもあり、私たちを地上の物質万能主義に引きずり下ろそうとする極でもある。
  • この二つの極が一人ひとりの人間の中に存在している。この二つの間で人間は生き、そして均衡を求めている。
  • 孤独であるというのは、自分の中にある二つの極のバランスを取るということ。特に今の時代の中で自分を生かそうとするなら、自分の中に両極を見ないと、孤独のあまり生きていくのが苦しくなる。
  • 外向的であることと内向的であることの両極、物質的であることと霊的であることの両極、何でも良いが、自分の中に両極を見つけて、その両極のバランスをとる、ということをすると、孤独から解放される。

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